管理栄養士の就活体験記 専門学校→健康サポート企業

この記事では、管理栄養士として就活を体験した方たちの体験記を紹介していきます。現在就活中、転職活動中という方はぜひ参考にしてみてくださいね。

今回は、新卒で専門学校の講師として就職し、その後保健指導を始めとした健康サポートを行う会社に転職した方の就活体験記です。

紹介してくれるのは管理栄養士のKさんです。

簡単な経歴

私立4大を卒業後、調理師養成施設(専門学校)へ就職。半年後に転職をし、健康サポートに関する企業(東証プライム上場)へ、契約社員として入社。1年後に正社員登用され現在に至る。

調理師養成施設を目指した理由

公衆衛生学や公衆栄養学に興味があり、情報発信をしたいと思ったため。

調理師養成施設の業務内容

公衆衛生学をteam teaching形式(2人以上の教員で授業を行う方法)で担当。
生活習慣病を中心に授業を行いました。

新卒の就活で苦労したこと、意識したこと

直接教育者として発信できる環境や市町などでの保健指導業務にも携わることが出来る業種を中心に就職活動を始めましたが、年度により管理栄養士の採用枠が少ないことや希望する自治体の募集がなく苦労しました。

就活自体は大学4年生の4~5月から始め、公務員試験を突破するため、卒論や演習、国家試験対策を行いながら一般教養科目の勉強をしていました。

政令都市の試験も受けましたが不合格となり、地方公務員の1次試験に突破した段階で大学の教授より調理師養成施設を紹介され内定を受けたことで、就職活動が終了しました。

転職した理由


調理師養成施設での業務内容と自分自身の認識として差異があったことに疑問を感じました。

業務をする中で生活習慣病に携わる授業内容があったことから実際の保健指導の現場での経験を積みたいと思い、健康サポートに関する企業での転職を決意しました。

健康サポートに関する企業での業務内容

  • 特定保健指導業務内容(1年目)

初回面談(30分~1時間)、電話支援(5~15分)が主な業務でした。その他に顧客へ提出するリーフレットの作成や医師主催の講義への参加などを行っておりました。

  • 訪問指導・糖尿病(腎症)重症化予防業務内容(2年目~現在に至る)

支援:6ヶ月間、面談や電話での支援を展開。
受診勧奨:人間ドッグや健診の結果から生活習慣病リスクが高い方へ対しての医療費削減のために医療機関への受診を勧める業務。
利用勧奨:重症化予防プログラムへの参加を促す電話業務

その他にも報告書の作成や委託専門職への進捗管理なども携わりました。

転職時に苦労したこと、意識したこと

前職から半年という短い期間で転職活動を開始したことでのデメリットもありました。また、社会人経験が1年以上必須というところもあり、選択肢が狭くなってしまったという点にも苦労しました。

一方で第2新卒という枠での採用や栄養士は転職が多く、それほど気にされないような企業も少なからずありました。

転職では6つの企業や自治体へ応募し、2つ内定、2つ選考辞退(内定が出たため)、2つ不合格という結果になりました。

前職のことを考慮し、雇用形態に囚われず業務内容を意識した就職活動を意識しました。

転職後の悩みや不安

未経験での転職や転職を機に上京したことが不安材料としてかなり大きかったと思います。

しかし、OJTで経験を積ませてもらいながら自信を付けました。特に、繁忙期の電話支援1日平均16件(不通や支援内容登録作業などを考慮し1時間に2件の実施を想定)という社員の平均値に比べ、の約3倍の実績を記録し、社内記録を更新したことで不安や悩みが緩和されたと思います。

就活、転職する管理栄養士へ

転職時の条件として保健指導であれば3年以上の実務経験を問われることが多いように感じました。就職の際はもちろん給料や福利厚生、雇用形態も大事ではありますが20代のうちは目標とする職種に携わるために転職を利用しながら自分が納得できる環境での経験が必要だと思います。

就職活動の時期で精神的なストレスもあり、私のように目先の内定先に逃げたとしても、管理栄養士は転職しやすい職種だと思いますのでいろいろ挑戦していくことをお勧めします。

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